思春期の反抗期と家庭内暴力・ひきこもりの解決方法

軽度発達障害の息子を持つ母の苦しみながらも光をみつけた方法を紹介

子供が万引きしていると感じた時に親がとるべき行動~具体例編~

前回は我が家で起きた万引きの解決の事例をお伝えしました。

今回は、

  • 子供が万引きをする理由
  • 万引きをしているか分かった時にどうするべきか
  • 万引きで警察に捕まった後、親がすべきこと
  • 万引きを繰り返す子供に考えられるそのほかの問題

を伝えしていきます。

 

子供が万引きをする理由 考えられる10の事

  • ■一緒にいく友達とノリでやっている
  • ■一緒に行く友達もやっているから、仲間外れにされたくない
  • ■逆らえない仲間に強制されて盗む
  • ■とにかくスリルがたまらない
  • ■ゲーム感覚で楽しんでいる
  • ■なんとなく
  • ■学校や友人関係、勉強でのストレスが溜まってむしゃくしゃしていた
  • ■金額が安いからいいと思った
  • ■そもそもそんなに悪いと思っていない(犯罪意識が低い)
  • ■どうしても手が届かない値段で欲しいから

色々な理由があると思います。

息子が万引きで警察に捕まった時も、

担当警察官は、

「その商品が欲しくて万引きするという子はあまりいません」

との事でした。

中学生など思春期に入ると、親から離れて

子供たち同士の仲間たち同士の繋がりが大事になってきます。

実際に、家族よりも友達と過ごすことの多い一日となります。

このように、

【環境的要因】と 【子ども自身の心理や倫理の問題】

に分かれるという気がします。

また、中学生などの思春期や反抗期における場合は、

心が不安定であるがゆえに

起きるリスクが通常よりも高いように感じます。


万引きをしているか分かった時にどうするべきか

  1. まずはおかしいと感じたら様子を観察してみる
  2. 本人が持っている持ち物やお財布の中を把握して様子を見る
  3. 本人に聞いてみる
  4. 話し合いができそうなら本人としてみる(これがベストですが難易度高いですよね)
  5. それでもおかしいと感じたら警察、学校、自動相談所などに相談してみる

 

まずは、おかしいと感じた時点から、観察をしてみてください。

気のせいだったという事もありますし、

最初から問い詰めると違っていた場合に、

親子の関係に亀裂が走りますし、
もっと悪化する場合がある
からです。

そのあと、どうもおかしいと感じたら、

確信を得る行動をとってください。

子供にもプライバシーはありますが、

万引きは窃盗罪です。

保護者の責任もありますので、

厳しい目で監視する必要があります。


部屋にあるもの、財布の中などの財政状態を見て、

万引きをしている場合は違和感を感じるはずです。


私の場合は、事前に学校と警察に連絡しました。

正直、直接的な解決にはなりませんが、

万が一のときには、警察も学校も把握をしていることで

対応が変わってきますので、

私はお勧めします。

一人で悩まないことが大事です。

子供が万引きをしている事実を知ると、

本当にショックで信じたくない気持ちになりますし、

親としてだめなのではないかと落ち込み、

人に話せることではない

と感じてしまうかもしれません。

しかし、思春期の反抗期として

一過性で起きてしまっている可能性も大いにあります。

このまま、見て見ぬふりをすると、

【また違う問題が大きい形で出てきてしまう】

という可能性もゼロではありません。

子供が万引きをしたから

親として失格ということはありません。

安心してください。



万引きで警察に捕まった後、親がすべき事

子供が万引きで警察に捕まった時、

怒りと情けなさと、動揺と、捕まって安心した気持ちだった

というのを今でも鮮明に覚えています。

 



しかし、

捕まったことで次のステージが来ているという覚悟と

次への対処によって、

今後劇的に変わるタイミングであるもの事実です。

ただし、中学生が万引きで捕まった場合に、

14歳以上と14歳未満では

刑事事件としての取り扱いが変わってきます。


ここでは簡潔にしか述べませんが、

14歳未満の場合・・・・逮捕されない(刑事処分なし)

14歳以上20歳未満・・・少年法に基づいて処分が下る

という違いがあります。



そこで親がすべきことをお伝えします。

  • 万引きしたお店に謝罪とお支払いを親子でする事
  • 更生のために、親子で再発防止の話合いをすること

この二つをすると万引きをやめれる可能性が高いと感じています。

 

我が家の場合は、万引きしたお店と商品のリストを全部書かせて、

全部に謝罪に行きました。(10件以上)



親子で謝罪に行くか行かないか によって

子供の経験として大事なことをさせるか、させないか

今後に影響してくると思います。



お店の人のお言葉もいただき、

叱られても勉強、許していただいても勉強

どちらにしろ、子供にとってとても良い経験になります。



また、親子での話し合いの場合

  • 親に不満がある
  • 勉強したくない
  • 友達関係で悩んでいる
  • 毎日生きていてもつまらない
  • お小遣いがもっと欲しい

など、本人の要望も聞き、

(※この時は反論せずひたすら子供の話を聞いてください)

親として子供をサポートしていくよう

心がけ、改心、また家庭内でのルールの改定などをして

再発防止に取り組むのがベストです。

子供の心が安定できる環境づくりに注力するのが

非常に重要だと感じました。

 

万引きを繰り返す子供に考えられるそのほかの問題

冒頭で万引きをする原因について触れましたが、

実は、こういったパターンもあるので注意が必要です。

我が家のパターンですと、

アスペルガー症候群ADHDの二次障害として

万引きを繰り返していたという特性があることがわかりました。

しかし、やってはいけないことという認識は持てるレベルの知恵は

全く問題なくあります。

ですので、親としてもう一度、

彼のやり直せる環境を整えることにしたら、

以降万引きをピタッと辞めました。

同時に家庭内暴力も止まりました。


発達障がいの二次障害で万引きをすることもありますが、

まれに、病気で万引きをやめられない場合もあります。



クレプトマニア(窃盗症)と呼ばれています。

商品が欲しいから万引きしたわけではなく、

万引きをする際に感じる緊張感(スリル)と

万引き後の開放感(やり遂げた達成感等)の

精神の抑揚に刺激を感じてしまう精神障害の一つと言われています。


私は、子供だけにかかわらず、

万引きをするのには、

【心が非常に不安定である】

という事が言えると思います。



そういった観点から言えば、

万引きは心のケアをすれば再発防止ができると考えています。