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ゲーム脳・ゲーム症からスマホやゲームを取り上げても大丈夫?

ゲーム依存・スマホ依存・ネット依存
 

スマホやゲームに依存している子供から取り上げると悪化する

以前の記事「ゲーム障害・ゲーム依存の原因 病院に行く前に知るべきこと」で、

生きづらさや困難を抱える子供、困っている子供が

ゲームに依存しやすいとお伝えしました。

子供たちは、

その生きることに困難を感じていることにストレスを抱えています。

それを解消するために、

無意識のうちにスマホやゲーム、オンライン上の人と関わることにより

安心感を得ています。

大袈裟と思うかもしれませんが、

その子供にとっては「生きがい」なのです。

オンライン上の人やゲームがあることで

支えられているのです。

このゲームを取り上げることで、

生きがいをなくし、燃え尽きてしまい、

生きる意味がわからなくなる子供もいます。

結果、最悪の場合自殺をほのめかすことになります。

もし、お子様がこのような状態でしたら、

心のケアが必要となります。

ゲーム依存&スマホ依存は心のSOS

だとお考え下さい。

うちの息子の時もそうでした。

学校も部活動や勉強、人間関係にも疲れていて、

ゲームやスマホを取り上げたら、

もう気持ちが落ち着かない状態だったのを鮮明に覚えています。

「あなたのためを思って取り上げているのよ」

と、伝えても、子供は

「私の生きがいを取り上げたお母さんが憎い」

「僕のことを理解していない」

ととらえます。

そんな家族の理解のなさに失望して、

またゲームやネットに依存していくのです。

まずは家族がそのことに気が付くのがファーストステージなのです。



ゲームを取り上げる前に考慮すべきこと・やってみる事

母

  
   じゃあ、家庭でどうしてみるのがいいのかしら?  

 

 

では、ゲームやスマホを取り上げる前に、

できる対処について考えてみましょう。

ゲームやスマホだけに依存する状態から、

他に依存できる方法を考えてみましょう。

ゲームやスマホ以外に楽しいと思うことを見つけてみる

ゲームやスマホを取り上げることによって、

子どもの生きがいや寄りころを取り上げることになります。

その前に、子どもがスマホやゲームがなくても

楽しいと思えることがあると、失望感を抱くことがありません。

例えば、スポーツ観戦や絵をかいたり、何かを作成したり、

ジョギングをしたり、スイミングを始めるなど、

色々なことに挑戦をして

楽しいと思えることを見つける環境やチャンス

与えてみてください。

大体、お子様の好きそうなことというのは、

今までの性格や特徴から家族が検討つくので、色々探ってみることをお勧めします。

うちの子の場合は、それがバスケットボールでした。

バスケットボールの試合を観戦したり、自分でプレイすることも好んでいました。

それが目標であり楽しみであったので、

今でもゲームやスマホだけに没頭するという事はかなり減りました。

何か興味を示しそうなものがあったら挑戦させてみるといいと思います。

また、ゲーム依存になる前の子どもが好きだったことを

思い出してみるとヒントが得られる可能性がありますよ。



子どもが落ち着ける環境、リラックスできる居場所を作る

お父さんが威圧的で、お母さんがガミガミうるさいようだと、

子どもは家にいても落ち着きません。

本来、家というのは落ち着ける場所であるべきです。

学校で神経をすり減らしているお子様であればなおさらです。

”自分をいつでも受け入れてくれる家族や場所がある”

と思うことで子どもの精神状態が安定し、変化が起きます。



先ほどの趣味を見つけた場合など、

新しい人間関係や世代間、性別や環境を超えて子供たちが出会い、

学校や家庭以外での刺激や気持ちの切り替えができます。

人間同士のコミュニケーションやそこで出会った人と打ち解けるなど、

心地よい新しい環境ができる可能性もあるのでお勧めです。



パソコンに興味があるなら、

「プログラミング教室」などもいいですよね。

興味や集中力が思いのほか才能となり、発揮できる可能性も大いにあります。

また、そのような環境が家庭や学校以外にあると

世界観も広がり、自分で心地の良い環境や、

これがやりたいという意欲向上になっていくこともあります。



そのような環境に置くと、その分野で

憧れの人やマネしたい人、偉人に興味を抱くこともあります。

家庭の落ち着いた環境プラス、外での居場所を見つけていけるよう

ご家族もアンテナを張ってみてくださいね。



子ども自己肯定感が高くなるような声掛けをする

勉強や人間関係、部活などで、

得意な事がなく、あまり褒められずに育った子どもは

自己肯定感が低い傾向にあります。

これが、スマホやゲームに限らず子供と親のトラブルや

人間関係の問題解消に非常に効果があると私は思います。

あなたの場合を想定してください。

「いつも頑張っているのに褒めてくれない上司」
「何かと文句をつけてくる上司」
「お願いされたからやったことに対して感謝やお礼の一言もない上司」

「いつも当たり前にやったことでも感謝してくれる上司」
「いつもおおらかな気持ちで見守ってくれる上司」
「困ったら声をかけてくれる上司」


このような上司の場合、自分が安心して、

心穏やかに仕事をできるのはどちらでしょうか?

困ったときに、上司に相談することができて、

自分のアイデアや自主的にやったことを褒めて伸ばしてくれる上司や環境。

そんなところで仕事をしたいと思いますよね。

仕事へ行くストレスも緩和されると思います。


同じように子供に置き換えてみてください。

上司と親では立場が少し違いますが、

そんな心地の良い安心した環境を作れるように心がけてください。

「子どもがどうして欲しいか」

と考えた時に、

「上司にどうやって声をかけてほしいか」

と考えてみると答えがでやすいかもしれません。



「小さなことでも褒める」

「小さなことでも感謝する」

これを毎日繰り返してみてください。

子どもたちは自分を認めてほしいと思っています。


例えば、子どもがゲームばかりをしていて褒めることがない!

と感じたとしても

「ゲームに熱中している時の集中力はすごいね」

などと、肯定し、褒めてみてください。


親自身が、親の価値観で頭ごなしに変化させようと

押さえつけ、価値観を変えよう!と思うとうまくいかないケースがほとんどです。


ネットのすべてが悪ではないということもご家族は理解を占めていてあげてください。

その子たちそれぞれのレベルで、

今までできなかったことができようようになったことに対して

喜びの声掛け、感謝の言葉として表してみてください。

子どもに変化を起こすには、

大きなことをするのではなく、

小さなことをこつこつと積み重ねていくことなのです。


親が子供に対して理解を示し、プラスの声がけで子どもが変わる

これは非常に大事なことだと私は実感しています。

子どものできないことばかりをガミガミ言っていた自分を反省しました。

簡単で単純なことなのですが、

それができません。

この単純な事が繰り返しできる親であれば、

きっとゲーム依存の子どもの問題は快方に向かう可能性が非常に高いです。

プラスの声がけ

「またできてないの??」「なんでできないの?」

という声がけをしていませんか?

「これしておいてくれないかな?」
「このテスト、あと少しでこの点数になりそうだね」
「テストすごく頑張ったから、点数上がったね。もう少しで平均点だね」
「今日の部活疲れたね、お疲れ様」

などと、いう声がけにするだけで、

子どもは否定された気持ちがなくなります。


また、当たり前のことですが

「おはよう」「ただいま」「おかえり」「おやすみ」

と、子どもから返事がないとしても声がけをしてください。



そうすることで、一方的に感じるつながりであっても、

子どもには温かみを感じていて、

自分の存在を認めてもらっていると感じると思います。


(※子どもに気を使いすぎて甘やかすのとは違います。
ダメなものはダメというルールは変えてはいけません。)


否定ではなく、子どものやる気を損なわない声がけが大切です。


正論ばかりを押し付けない

「勉強しないとだめだよ」「学校に行かないとだめだよ」

など、正論ばかりだと子どもが疲弊してきます。

当たり前のことをやりたくてもできない場合や状態のこともあるのです。

そこを完璧を求めて子どもに正論ばかりをつきつけると、

子どもの反発しか生みません。

親子関係が悪化するリスクのほうが高いです。

子どもをコントロールして思うように動かそうとしない

「ここの高校に受かってほしい」「将来こんな仕事について欲しい」
「ゲームは一切やらないで欲しい」「あの友達とは付き合わないで欲しい」

など親のルールや親の価値観で物事を判断して、

子どもに押し付けていませんか??

子どもの意見は聞かない、私が正しい。

こんな態度はしていませんか?

子どもにも、意思や子どもなりの、価値観、そして人権があります。

それを尊重する態度を示すことが、子どもとの問題解決の大事な鍵となります。

何より親が変わろうとすること

これが全てといっていいほどかもしれません。

現状、問題が起きているのは、子ども自身の問題でもありますが、

「親の対応」が非常に大きなウエイトを占めていると思います。


私自身も痛いところですが(笑)、

やはり、子育てに対してまだ未熟な対応があったが故に、

起きてしまった問題も現実に自分自身で感じています。


それを認めるもの心苦しいですが、

逆に言えば、改善することにより、

良い方向に変化していくという事でもあります。


あなたが悪いのではありません。責める必要はありません。

子どもを愛しているから、何とかしようと思っているのが

空回りしているだけなのです。



対応を学ぶ機会がなかっただけです。

学べばきっと変わっていきます。



そんな学びを得られるブログづくりをこれからもしていきたいと思っています。