思春期の反抗期と家庭内暴力・ひきこもりの解決方法

軽度発達障害の息子を持つ母の苦しみながらも光をみつけた方法を紹介

リストカットで追い込まれた母と娘 経験談

リストカット
 

リストカットに苦しむ親子の事例

幼少期編


まだ長男が幼稚園に入る前、

よく児童館に連れて行っていました。

長男と誕生日が近い女の子(Aちゃん)と

児童館で仲良くなり、

普段から一緒に遊ぶようになりました。

Aちゃんは、活発で元気で好奇心旺盛な女の子でした。

長男ととても気が合うようで近所でよく遊んでいました。


Aちゃんは一人娘で両親はとても英語教育に熱心で

ディズニー英語システムの教材で

日本語よりも英語を中心に教えているようでした。


ご主人はとても柔らかい物腰の方なのですが、

とても芯がしっかりとしていて、

決めた事はしっかりと貫くタイプの方で、

そのような教育を子供にしていました。


そのためか、娘のMちゃんも

芯がしっかりとした負けず嫌いな面も持っていました。


芯がしっかりとしている面が彼女の長所でしたが、

逆を言うと、頑固に映る面が母親からは多々あったようです。

母親は、看護師さんで、

明るく、そして、どちらかというと

細かいことを気にせず、

自分のやりたいことを楽しくやりたいというタイプでした。



そして私たちは引っ越しをして

親子で遊びに行くこともめっきりなくなりましたが、

母親の私たちは連絡を取り合ったり、

1年に1回程度、母同士で一回食事に行っていました。


その離れている間に、

旦那さんの浮気によりと離婚をして、

Aちゃんとともに住居を引っ越し、

犬と親子二人での生活が始まったとの事でした。

中学に入学後 不登校・リストカットに苦しむ

息子が中学校に上がり、

学校でトラブルが多発し、

学校の先生からアスペルガーを指摘されたり、

家庭内暴力が起こるころ、

彼女のLINEのタイムラインでは

学校でのいじめにより

子供が学校へ行かなくなったというような

書き込みが目立つようになりました。


気にはなっていましたが、

正直、私自身、自分の子供の問題行動だけで

頭を抱えていて、

彼女も同じように大変なんだな

としか思っていませんでした。



しかし、私の性格上、放っておくことができず、

彼女自身が大丈夫かという心配のLINEを送りました。


娘さんは、

学校の私物に”死ね!”と書かれるような

ひどいいじめにあって

学校へ行くことができなくなり、

我が家と同じく、発達障がいの疑いを受け、

通院中とのことでした。



その時の状況が当時の私の状況と

ほとんどリンクしていたのを覚えています。

ただ、現在の私と彼女の違いは明らになってしまっています。

■現在も快方どころか悪化しているAちゃん。
■私の息子の周りの環境が整い、子供がやっと平穏に戻ったていること。


この違いはどこで出たのでしょうか。



実はAちゃんは日々の仕事に追われ、

病院やカウンセリングがうまくいかないと、

その病院や忙しいと何かのせいにして、放置、

どんどん事が大きくなっていました。


事が大きくなるほど、

またフットワークも重くなっていたのだと思います。


2年の間に、彼女が行ったのは、

病院に数回だけ、発達障がいの診断をしてもらいに

足を運んだだけ。

カウンセリングに通った形跡もありません。

そして、つい最近、危機感が押し迫ってきているのか、

子供がこのままでは死ぬかもしれない

と言いながら、

やっとまた病院にかかったようです。

しかし結局、

”カウンセリングは3か月待ちだから予約もしなかった”

との事でした。


彼女自身のストレスもマックスで、

思考も停止しているのだと思います。

また、誰もが私みたいに、

強い意志を持って、この問題に立ち向かうのは

本当に心が折れますし、相当努力しないといけないのです。

とてつもなく精神的&体力的なダメージと問題に直面するから耐えられないのです。



確かにシングルマザーであり、

家計を支えるのに必死で、

「子供のために!」

と意気込んで、日々働いてきた彼女の気持ちも

同じ母として痛いほどにわかります。


時間的に余裕がないなら、

誰かにSOSを出すという手段もあります。

もし、それができていたら、

また違ったのかもしれません。


「自分の親のことも頼れない環境にある」

と以前から言っていましたので、

家族関係に恵まれていない彼女にとって

どこを頼っていいのかわからず、

途方に暮れているのだと思います。


彼女は私にたまに相談をしてきます。


しかし、その相談だけでは不明な部分が非常に多く、

質問を返すのですが、そこから連絡が途絶えます。


そして、また1か月後に、別の質問が来ます。


・相談内容も端的でわからない状況での質問が来る
・質問や連絡をしてもすぐに途絶える(キャッチボールができない)
・自分の気持ちはLINEのタイムラインには定期的に状況を書いている



このような状況を見ると、

友人は追い込まれ、気持ちに全く余裕がなく、

正常な判断、また、気持ちに落ち着きがないのが

目に浮かびます。


私がカウンセラーであるのも知っていますが、

彼女は甘えてきません。


私もSOSには答えたいと思いますが、

彼女自身が私に明確なSOSを出さない限り、

アドバイスをしたりするのは、

お節介や土足で踏み込むことになります。


また、カウンセラーというのは、

公私混同すると私情がある上でカウンセリングを行うと

お互いのバックグラウンドなどがわかっているために、

先入観や、裏側が見えてしまい、

正常なカウンセリングができないので、基本的には禁止なのです。


ですので、私からアドバイスとしてはできますが、

相手が求めてないのに勝手にアドバイスするのは

一方的で自己満足のみの、

相手を傷つける、追い込む発言になりかねないので一切していません。


ただし、質問形式で、

彼女に質問をしながら、気付かせることは可能ですので、

そのような形式でラインでサポートしています。


今後も、陰ながらサポートしていきたいと思います。

しかし、状況的にかなり親子の中が緊迫し、

リストカットが増えているので、

子供だけでなく親も

本当は今すぐにでも大き目の手を打たないといけない状況です。


母親が追い込まれた精神状態ですと、

正しい思考と判断ができません。

2年経過した今 Aちゃん親子は悪化していっている(現在進行形)

つい先日もLINEが来ました。

「心療内科に行ってみたけど、カウンセリングが3か月待ちなの」

「どこかいいところ知らない?」

との連絡でした。


毎日娘がリストカットを繰り返す中で、

久しぶりに起こしたアクションが、

心療内科に行き、失望して帰宅した様子でした。


「3か月待ちで予約はしたの?」

と、聞きましたが、返事はありません。

結局、

毎回、その場しのぎでやってきて、

事が大きくなったけれども、

すぐに何とかしてくれる魔法のような病院探し

を始めたようです。


悪化する前に、

「まだいいだろう」「まだいけるだろう」

と、厳しい言い方ですが、

問題を先延ばしにしてきた結果が今に至るわけです。

気持ちはものすごくわかります。



自分の子供の笑顔が消える毎日で、

「なんとかしないと」

と思うのだけれども、

大変だからと問題を先延ばしにしてしまう気持ち。

しかし、

今回のケースのように、

娘を救えるはずの母親がお手上げ、問題先延ばし思考は

娘をどんどん追い詰めて、

リストカットを繰り返して負のスパイラルに陥るのです。




我が家も病院の先生に、

「お母さん、息子さんの特徴というのは、

明日良くなるとか、そういったことはありません。

二十歳くらいまでの長いスパンを見て、

学びながら、息子さんの特徴をとらえながら、

一緒に改善していくものだと思ってください」

と言われた記憶があります。


医師のその一言がとてもショックではありましたが、

私が覚悟できた瞬間だったのかもしれません。

Aちゃんの現状・考えられる要因

彼女はなぜ不登校からリストかっとに至ってしまったのか分析してみました。

私がこのような分析をするのは憶測ではありますが、

このブログを読んでいるみなさんの

解決へのヒントになればと思い、いくつか出させていただきます。

  • 何もできない自分が嫌い
  • 学校にいけない自分が嫌い
  • 何もしてくれない親が嫌(実際に日記に書きなぐってあったようです)
  • 話をするのが母親だけの状態で気持ちが煮詰まっている
  • 離婚してしまった親が嫌い
  • 頼れる人がだれもいない
  • 我慢が美徳な性格である
  • 完璧主義がゆえに、妥協できず、できない自分が許せない
  • 親にどうやって甘えていいのかわからない(甘え方を知らずに育った)
  • 弱音の吐き方を知らない
  • お父さんは大好きだったのに、私を捨てて新しい人と一緒になってつらい
  • 友達のこと大好きだったのに裏切られた
  • 人が怖い(人間不信)
  • 学校にいけない自分、リストカットしてしまう自分が嫌い
  • 誰も私のことを愛していてくれない・大事にしてくれない
  • 親の言われるままにYESでしか育てられず、受動的な自分が嫌い
  • 気持ちが滅入るからリストカット・自己肯定感が低い・褒められていない

というルーティーンなのではないかと思います。

読んでいただいてわかるように、

思い込みや自己肯定感の低さが多い子が多い傾向にあると思います。

これは、実はリストカットだけにとどまらず、

問題行動を起こすお子様にも多く見受けられます。


問題を改善するために私がしてきたこと

Aちゃんと私の息子との状況は違いますが、

子供が社会で生活していくのに困難を抱えている

という現状は親子では変わりありません。



私の場合、少しでも状況がよくなるように、
日々、このような事をしてきました。

■ネットで子供の問題行動を調べる

■寝不足の中、週に5冊程度のペースで書籍を読む

”問題行動を起こす子供を持つ親のための本”
”発達障がいに関すす書籍”
”思春期の子供に関する本”
”ODD(反抗挑戦性障害)に関する本”

などアマゾンで買ったり、図書館で調べる

■学校や警察などとも連携をとってもらう為に行動していた

週に3~4回のペースで学校の担任の先生や
学年主任の先生、あとは特別学級の先生にも個別に相談に乗っていただいたり
していました。

 

■成功体験をした友人の話を聞く

 


友人に相談して快方に向かった記憶はありません。

ただし、友人の中でも、

案外身近に、同じような境遇だった母親がいたりします。

そういった改善してきた友人を見つけて

相談するととてもいいアドバイスをもらえる可能性もあります。



私の場合、息子と同じ部活だった子のお兄ちゃんが

小学校から不登校でひきこもり、

家庭内で暴れるようになり、

通院し、認知療法を親子で受けて、快方して、

今では中学を転校、

高校は通信(半分は通学)、

今では専門学校まで行き、アルバイトもしています。

問題なく社会復帰できるようになっています。



彼女の壮絶な経験を聞き、ひっくり返った覚えがあります。


しかし、彼女はいつもケロっとしていました。

「行動認知療法ははまると、ぴたっと収まるから。

面白いくらいだよ~」

と私にお勧めの書籍や考え方をいつも教えてくれていました。



そこで、お勧めの病院とカウンセラーの名前を聞いて、

私も同じように実行していきました。


彼女の存在あってこそ、私も救われてい部分が非常に大きいです。


もちろん、書籍での知識も大いに役に立ちますが

引きこもり、不登校、問題行動を乗り越え、

成功してきたパターンのご両親から

お話を聞くのが、一番かもしれません。


私がこのブログを始めたのも、

私がそのアドバイスをくれた友人のような存在でありたい

という強い気持ちがあるからです。


両親の在り方・行動のアドバイス


■ご両親が冷静であること
■冷静でかつ正しい判断・分析・対応ができる事
■自分自身でも最低限のことをネットや書籍から調べる事
■成功体験をした友人に話を聞くこと

上記のような状況でない時は、

専門機関(学校・児童相談所・民間カウンセリング)や

頼れる家族や知人に相談する事!

自分で抱え込まない事も

ご両親自身の心身両方の健康守ることにもなります。

 

リストカット以外の問題行動にも役に立つのでぜひ参考になさってくださいね。