思春期の反抗期と家庭内暴力・ひきこもりの解決方法

軽度発達障害の息子を持つ母の苦しみながらも光をみつけた方法を紹介

子供が万引きしていると感じた時に親がとるべき行動~事例編~

「子供が万引きをしているかもしれない」

と思ったときにどうしたらいいの?

という事を経験を交えてお伝えしたいと思います。

 

 

我が家の事例

お小遣いでは買えないものがどんどん息子の部屋増えていく

自分の子供が万引きしている気配がしたら、

みなさんもう、疑いと心配しかないですよね。


私の息子にも、部屋に明らかに知らない商品がどんどん

増えていっていました。

毎日ペットボトルやガム、スリッパ、財布、筆箱等・・・

最初、息子は

「これは友達にもらった」

「これは友達に借りた」

などと言っていました。

疑惑から確信へ

最初は気のせいかな?と思っていたのですが、

やはり、金額が高いものが増えていることなど、

大人から見た金銭感覚として、

明らかに「おかしいな」と感じて

確信へと変わっていきました。

 

そこで、私の調査が始まりました。

主人にもおかしいと伝え、

息子のお財布の中をチェックしました。

毎日チェックしていましたが、

いつも200円程度しか入っていません。


しかし、部屋にはアメやペットボトルのドリンク、

雑貨などがどんどん増えていっていたのです。



とある日、

同じ部活のお母さんからLINEで

「〇〇への誕生日プレゼントありがとう」

とメッセージが来ました。



ほとんどお金のない息子が

数千円するプレゼントを友人にしていました。

そのお母さんに、

「どんなものをプレゼントしたのか見せて」

と画像を送ってもらいました。

その送られてきたものを参考に

価格を調べてみるとやはり、

 

2000円程度のものを

二つもプレゼントしていました。

 

日に日に、万引きをしている確信を得てきました。

 

とある日は、

部屋からパソコンが2台出てきた日があったのです。

 

問い詰めると暴れる

そんな不可解な日々が続いていました。


確信した私が起こした行動


ほぼ確信した私は、

学校の先生にもそのような疑惑があるという事を

伝えていました。


学校で問題行動が多く、

また、

クラスメイトなど、交友関係で

トラブルを起こすことが多く、

何度も謝罪の場に呼び出されていました。



私と主人はその問題について

とても深刻にとらえていました。



というより、

家で暴れることが多い上に、

家でも学校でも苦悩が多いために、

家庭での様子

週に4回ほど私が学校に通い、

先生にレポートを提出していました。

それを読んで先生からまた学校での様子を

報告していただき、

一方通行にならないやり取りを

していただきました。





■レポートの内容■

  • 家での様子
  • 家で対応していること
  • 困っていること
  • 学校として対応してほしい事・気をつけてみてほしいこと

などを毎晩レポートにしていました。

それは、担任の先生ではなく

学年主任や教頭先生までシェアしていただけるよう

お願いしていました。



普通であれば

そのような自分の息子のだめな部分を

学校でシェアしていただくことに抵抗があるでしょう。

私自身の子育ても間違っていたのかと、

本当に落ち込み、泣く日々が続きました。


しかし、

本当に追い込まれていたので

藁にも縋る思いで、周りに助けを求めることを決意しました。

 

そして、学校だけではなく、

警察にも電話をしました。

家で暴れた時に、数回警察を呼んだので、

息子の担当のような警察官がいました。

その方に電話をして、相談をしました。

警察に通報するというのも手なのですが、

警察ではこう伝えられました。

「明らかに万引きをしていると思っても、

僕たちは現行犯じゃないと捕まえることができない。

お宅の息子さんだけをずっと追跡するわけにはいかないんです。

ただ、万引きを繰り返す子供というのは、

常習性があるから、

早かれ遅かれ捕まえられると思うので、

時間の問題かと思います」

とのことでした。


その時は、

不完全燃焼でしたが、

警察官の言ったことは

悲しいかな、後に的中しました。




警察から万引きをしたと連絡が入った日

とある夕方、警察から私の携帯に連絡が。

「お宅の息子さんが万引きで捕まりました。

すぐに来ていただくことはできますか?」

主人にも電話をし、

また、学校にも連絡をしました。

 

主人の帰りを待ち、一緒に警察に行きました。


そこには、狭い部屋で

泣きながら下を見ている息子と

担当の警察官の姿がありました。

 

友達とスーパーのお菓子売り場に出向き

自分だけが万引きをしたのですが、

万引きGメンに確保されたとのことでした。


いつもは他のお店で万引きを繰り返していましたが、

そこでの成功体験から、

どこでもできると思っていたのでしょう。

初めて万引きしたお店で捕まりました。


とにかく下を向いて泣いていました。

私たちが来る数時間の間に、

確保されてからこれまでの間、

相当警察官に怒鳴られ、叱られてきたようです。

 

本人は相当おびえていたようです。

 

私たちも相当叱りました。

そして失望でしかありませんでした。

ただ、不思議なのが、

「捕まってよかった」

という安心感もあり、少し複雑でした。


当時彼は幸いにも13歳でしたので

逮捕されることがありませんでしたが、

警察官から

「これが14歳だったらもっと大変なことになっていたぞ」

と相当お灸をすえられたようです。


警察官の話によると、

少年少女の万引きのほとんどは

「商品が欲しいわけではない。

スリルとか達成感が欲しい」

とのことでした。

そこでまた、彼の心の闇を感じました。

 

そして、捕まった中学生、高校生の少年少女のうち

繰り返す子はずっと繰り返すし、

もう警察が怖い!っていう子は

繰り返さないですよ。

と言っていました。

 



 

万引きのその後の私と息子でとった行動

捕まったことは、相当息子に効いたようです。

あの粋がっていた息子が少し小さく見えました。

そして、私は

テーブルに座らせ、

今まで盗んできた商品とお店の名前をリストにさせました。


とんでもない量でした。

そこで、私は、本人に家の手伝いをさせて

それでお小遣いを貯めさせました。


そして、その盗んだ金額がたまったら、

そのお店に、謝罪文と金額を持って

お店に一緒に誤りにいくということ

数か月かけてやりました。


正直、私にとっても息子にとっても

大変な作業です。

 

しかし、息子には

こんな大変なら万引きなんかしなければよかった

と心から思い、反省して欲しくて

最後までやりきりました。

 

お店により、いろいろな反応がありましたが、

とあるスーパーでは

「こんなことをしても何にもならないから

これからはやったらだめだよ。

でも、これからもお店に来て買い物していってね」

と、少年をなだめるように

諭してくれた店長さんがとても印象的でした。

毎回、謝罪に行く直前、

子供はとても緊張していました。

見ていてつらかったのですが、

しかし、

これを経験させないといけない

と心を鬼にしました。




全ての謝罪が終わり、

かれこれ2年ほど経過しますが、

あれから万引きはピタッと止まりました。



彼はなぜ万引きをしたのか

息子の件で色々なことが

立て続けに問題が起きていましたが、

やはり、学校のカウンセラーの先生と話をしている中で、

「軽度発達障がいの二次障害であろう」

という結論になりました。

今後記事にしていきますが、

”発達障がい”自身に問題がある場合よりも、

それをこじらせると、

二次障害が起き、今回のようなトラブル、

万引き、家庭内での暴力、学校での暴力、

先生や友達とのトラブルが増えていくことがわかっています。


家庭内暴力の時もそうでしたが、

「なぜ」というところに着目すると、

答えが見えてくることがあると思います。